TAVIのメリット
TAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術)は、 従来の外科的人工弁置換術(手術)に比べて人工心肺を用いず、開胸しないため、体への負担が少なく、高齢者でも治療が可能です。
TAVI | 外科的開胸治療 | ||||
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大腿動脈 アプローチ |
鎖骨下動脈 アプローチ |
心尖部 アプローチ |
MICS | 標準的 大動脈弁置換 |
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人工心肺 | 不要 | 必要 | |||
アプローチ経路 | 鼠径部 (足のつけね) |
左鎖骨下 (左肩の下) |
左肋間開胸 (左胸) |
右肋間開胸 (右胸) |
胸骨正中切開 (胸の中央部) |
骨の切開 | 不要 | 不要 | 必要 | ||
体への負担度 | 低い | 低い | ある程度低い | ある程度高い | 高い |
治療時間 (治療後入院期間) |
1時間程度 (3〜5日) |
1〜2時間 (5〜7日) |
2時間程度 (7〜10日) |
3〜4時間 (7〜14日) |
3〜4時間 (10〜20日) |
当院のオペレーター体制
TAVI/TAVRの指導施設
当院はTAVI/TAVR指導施設に認定されています。
※TAVI/TAVR認定制度の詳細につきましては下記をご参照ください
日本経カテーテル心臓弁治療学会(JTVT) 経カテーテル的大動脈弁置換術認定制度
TAVI プロクター(Sapien・Evolut) | 1名 |
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TAVI 指導医(Sapien・Evolut) | 3名 |
TAVI 実施医 | 7名 |
(2021年3月11日更新)
TAVIの手術
TAVI手術成績(2013年12月〜2023年12月31日、手術数:914例)
TAVI手術時平均年齢 | 85.7歳 |
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心臓血管外科手術リスク評価解析 | 術前平均 STS risk score:9.9% 術前平均 Japan score:9.3% |
治療結果 | 自宅退院率: 94.1%(転院率:5.9%) |
(2024年1月25日更新)
TAVIの年間手術数
2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
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1例 | 19例 | 34例 | 68例 | 78例 | 102例 | 117例 | 115例 | 136例 | 125例 | 119例 |
TAVIの透析症例
2021年2月4日、透析病客さまに対するTAVI治療を当院の"ハートチーム"が行いました。
2021年2⽉1⽇より透析病客さまのTAVIが、許可を受けた施設限定で実施可能(保険適用)になりました。当院はその1つです。
TAVIの特徴
チーム医療による安心・安全な医療の提供
TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)は、従来の外科的人工弁置換術(手術)に比べて人工心肺を用いず、開胸しないため、体への負担が少なく、高齢者でも治療が可能です。
"ハートチーム"
"ハートチーム"の専門医は特別な訓練を受け、高度な知識と技術を持ち、2013年12月より開始したTAVIは現在まで多くの症例数を経験しています。
難易度の高い複合手術の施行
当院では、外科内科ともに"ハートチーム"として多数の症例に臨み、実績を重ねてきた病院であり、MIDCAB(小切開冠動脈バイパス手術)+TAVI、PCI+TAVI、ステントグラフト+TAVIなど難易度の高い症例に対しても安全に行うことができます。
TAVIカンファレンスの実施
TAVI治療は全員可能ではありません。慎重に治療適応、治療方針を決定するため、通常のカンファレンスとは異なり、医師だけでなくコメディカルを含む多職種の"ハートチーム"で週1回、TAVIカンファレンスを開催しています。それぞれの専門的知識と技術を持ち寄って情報の共有化を図り、さまざまな角度から最適な治療方針を検討します。
当院TAVIカンファレンスの特徴
診療案内
- 当院で行う治療・検査
- 治療
- 心臓弁膜症
- 大動脈瘤
- 虚血性心疾患
- 不整脈
- 重症心不全
- 末梢血管疾患
- 眼科治療
- 診断・検査
- 当院で行える検査
- 日帰り/1泊心臓
カテーテル検査 - 320列冠動脈CT検査
- 内視鏡検査
- 再発予防
- リハビリテーション
- 生活習慣病予防
- メディカル・フィットネスクラブ
- 予防医療
- プレミアム心臓・脳ドック
- 職種の垣根を超えた医療チーム