TAVI 経カテーテル的大動脈弁置換術 2013年12月 スタート

TAVIとは

TAVIとは

TAVIとは

傷んだ大動脈弁を、カテーテルで人工弁に取り換える治療です。
※ 従来の手術方法にとってかわるものではありません

TAVIは、重症の「大動脈弁狭窄症」に対する新しい治療法です。「大動脈弁狭窄症」とは、大動脈弁が動脈硬化によって硬くなり弁の開口部が狭くなる病気で、高齢者に増えています。放っていると息切れや心不全などの症状が出て、1~2年で亡くなる人が多いです。重症の「大動脈弁狭窄症」 、通常の手術ができない方 (超高齢者・心臓手術後の再手術・開胸手術に耐えられないと考えられる人・特殊な薬を内服している人など)が対象になります。適応については、どうぞお気軽にご相談ください。

治療実績はこちら

TAVIのメリット

TAVIの様子

TAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術)は、 従来の外科的人工弁置換術(手術)に比べて人工心肺を用いず、開胸しないため、体への負担が少なく、高齢者でも治療が可能です。

体への負担が多い 体への負担が少ない
  TAVI 外科的開胸治療
  大腿動脈
アプローチ
鎖骨下動脈
アプローチ
心尖部
アプローチ
MICS 標準的
大動脈弁置換
人工心肺 不要 必要
アプローチ経路 鼠径部
(足のつけね)
左鎖骨下
(左肩の下)
左肋間開胸
(左胸)
右肋間開胸
(右胸)
胸骨正中切開
(胸の中央部)
骨の切開 不要 不要 必要
体への負担度 低い 低い ある程度低い ある程度高い 高い
治療時間
(治療後入院期間)
1時間程度
(3〜5日)
1〜2時間
(5〜7日)
2時間程度
(7〜10日)
3〜4時間
(7〜14日)
3〜4時間
(10〜20日)

当院のオペレーター体制

TAVI/TAVRの指導施設

当院はTAVI/TAVR指導施設に認定されています。
※TAVI/TAVR認定制度の詳細につきましては下記をご参照ください
日本経カテーテル心臓弁治療学会(JTVT) 経カテーテル的大動脈弁置換術認定制度

TAVI プロクター(Sapien・Evolut) 1名
TAVI 指導医(Sapien・Evolut) 3名
TAVI 実施医 7名

(2021年3月11日更新)

TAVIの手術

TAVI手術成績(2013年12月〜2023年12月31日、手術数:914例)

TAVI手術時平均年齢 85.7歳
心臓血管外科手術リスク評価解析 術前平均 STS risk score:9.9%
術前平均 Japan score:9.3%
治療結果 自宅退院率: 94.1%(転院率:5.9%)

(2024年1月25日更新)

TAVIの年間手術数

2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
1例 19例 34例 68例 78例 102例 117例 115例 136例 125例 119例

動画 TAVI

TAVIの透析症例

2021年2月4日、透析病客さまに対するTAVI治療を当院の"ハートチーム"が行いました。

2021年2⽉1⽇より透析病客さまのTAVIが、許可を受けた施設限定で実施可能(保険適用)になりました。当院はその1つです。

TAVIの特徴

チーム医療による安心・安全な医療の提供

TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)は、従来の外科的人工弁置換術(手術)に比べて人工心肺を用いず、開胸しないため、体への負担が少なく、高齢者でも治療が可能です。

20名を超える多職種カンファレンス参加者(誰でも参加・発言可能)

"ハートチーム"

"ハートチーム"の専門医は特別な訓練を受け、高度な知識と技術を持ち、2013年12月より開始したTAVIは現在まで多くの症例数を経験しています。

難易度の高い複合手術の施行

当院では、外科内科ともに"ハートチーム"として多数の症例に臨み、実績を重ねてきた病院であり、MIDCAB(小切開冠動脈バイパス手術)+TAVI、PCI+TAVI、ステントグラフト+TAVIなど難易度の高い症例に対しても安全に行うことができます。

TAVIカンファレンス

TAVIカンファレンスの実施

TAVI治療は全員可能ではありません。慎重に治療適応、治療方針を決定するため、通常のカンファレンスとは異なり、医師だけでなくコメディカルを含む多職種の"ハートチーム"で週1回、TAVIカンファレンスを開催しています。それぞれの専門的知識と技術を持ち寄って情報の共有化を図り、さまざまな角度から最適な治療方針を検討します。

当院TAVIカンファレンスの特徴

当院TAVIカンファレンスの特徴当院TAVIカンファレンスの特徴
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