未承認等の医薬品・試薬の使用

未承認等の医薬品・試薬の使用に関する情報公開

医薬品は厚生労働省で承認された方法で使用することが原則となります。しかし、例外的に診断や治療を実施するにあたり承認内容とは必ずしも一致しない方法(未承認薬等)で医薬品や試薬を使用することがあります。そのような場合には病院内の会議にて治療上の必要性の有無、有効性・安全性等の問題がないかを十分審議し、承認した上で使用することとしています。

未承認薬等の使用を行う場合、通常は医療者が文書または口頭で説明し、病客さま(代諾者でも可)の同意を得ます。しかし、科学的、倫理的な問題が極めて少なく、病客さまへの利益が不利益をうわまわると考えられる使用は院内掲示またはホームページ上にて情報公開のもと、同意取得を例外的に簡略化することを病院内の会議で承認しています。なお、未承認薬等により発生した副作用については、国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になる場合があります。

病客さまには未承認薬等の治療内容を確認し、使用を拒否する権利もあります。
拒否を選択された場合には、その他の考え得る最善の治療を継続・実施いたします。

個々の承認内容について詳細をお知りになりたい場合、もしくは未承認薬等の使用に関して拒否を希望される病客さまは、下記のお問い合わせ先までお知らせください。拒否をされたい場合には所定の拒否通知書をご記載いただきますが、拒否通知書の撤回は拒否撤回書の提出によりいつでも可能です。

承認した治療一覧

2021年1月現在

分類1 点眼液

 
医薬品名 対象 目的
1 0.5%塩酸バンコマイシン点眼液 眼脂培養の結果、塩酸バイコマイシンのみが有効と判断された病客さま 細菌感染症の治療
2 5%食塩点眼液 角膜浮腫が認められた病客さま 角膜浮腫の改善

分類2 外用薬

 
医薬品名 対象 目的
1 ビオクタニン・アクトシン軟膏 皮膚軟部への局所的な感染を呈した病客さま 感染部位の局所的な抗菌作用
2 0.005%ビオクタニン加生食 皮膚軟部・体腔内・骨などへの局所的な感染を呈した病客さま 感染部位の局所的な抗菌作用

分類3 検査・診断用・その他

 
医薬品名 対象 目的
1 ルゴール液 内視鏡検査を受けられる病客さま 内視鏡検査の診断のため
(病変部位の染色)
2 0.6%滅菌ビオクタニンブルー 心臓・末梢血管に対する手術を受けられる一部の病客さま 術野のマーキング・感染部位の抗菌作用
3 0.625%グルタルアルデヒド液 自己心膜を用いた弁形成術を受けられる病客さま 自己心膜の補強
4 0.1%リファビシン液 人工物置換術後の感染リスクが高いと想定される病客さま 人工物への抗菌作用
5 クロルヘキシジングルコン酸塩4% 当院で手術を受けられる病客さま 創部感染の予防
6 注射用カリウム製剤 カリウムの補充が必要な病客さま 経口カリウム製剤の投与では不適当な場合のカリウム補充

お問い合わせ

心臓病センター榊原病院 2階総合受付(病客さま相談窓口)

連絡先 電話 086-225-7111(代表)
受付時間 8:30~17:00(土日祝、年末年始を除く)
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