心臓血管外科

病客さまの負担をより少なく。
安全な医療を目指し、
新たな未来を切り開く。

当院では、1936年に日本初の心臓手術(心臓外傷)を行っています。その後変遷を経ながら、現在は循環器専門病院として、成人の循環器疾患を主体に心臓血管外科の専門医が診療を行っています。
手術症例の特徴として、高齢化、他科の病気(糖尿病・腎不全・消化器疾患)の併存などにより、重症の手術症例が増加しています。

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手術の特徴

心臓弁膜症

心臓弁膜症手術は、心房細動がある症例では積極的にmaze手術も施行しており、房室弁の形成術(僧帽弁、三尖弁)も積極的に行っています。
また、症例に応じて低侵襲心臓手術(MICS)での手術も行っています。

低侵襲心臓手術(MICS)

切開が小さいという手術の性質上、MICS手術の適応はどうしても限られてしまいます。近年日本でもMICS手術を行う施設が増えてきましたが、そのほとんどが単弁手術メインの状況です。しかし当院では、体への負担が少ないMICS手術の適応を拡げ、高齢者の手術や複合手術も積極的にMICSで行う方針としています。
例えば、弁膜症のMICS手術で不整脈手術も積極的に追加しています。これまでの症例で、僧帽弁手術の20%以上、大動脈弁手術の約8%に不整脈手術を行いました。また高齢者のMICS手術については、MICS症例の約10%が80歳以上の方で、最高齢は91歳でした。その他、これまで27例に大動脈弁と僧帽弁の同時手術もMICSで行いました。
当院は、MICS手術で日本をリードしてきました。2007年に日本で初めて肋間開胸のMICSで大動脈弁置換術を行い、2010年に日本で初めて大動脈弁置換術と僧帽弁置換術を同時に行いました。これまで築きあげた安全なMICS手術を行うだけでなく、今後も新たなことに挑戦しつつ、積極的に体にやさしいMICS手術を行ってまいります。

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経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)

カテーテルを使って、傷んだ大動脈弁を人工弁に取り換える治療です。
動脈硬化により大動脈弁の開口部が狭くなる「大動脈弁狭窄症」に対する治療法です。高齢者に多い病気で、放っておくと息切れや心不全などの症状が出て、1~2年で亡くなる人が多いといわれています。
従来の外科的人工弁置換術(手術)に比べて人工心肺を用いず開胸しないため、体への負担が少なく高齢者でも治療が可能です。重症の「大動脈弁狭窄症」、通常の手術ができない方(超高齢者・高度の心肺機能障害)が対象になります。また、大動脈弁置換術後の生体弁機能不全に対する再弁留置も可能です。
当院では2013年から開始し、すでに500例を超える方に実施しており、病院内死亡率は0%となっています。(2020年9月更新)
適応については、どうぞお気軽にご相談ください。

※従来の手術方法にとってかわるものではありません。

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虚血性心疾患

病客さまの負担も少なく、術後の回復も早い心拍動下冠動脈バイパス術も積極的に行っています。
また、心筋梗塞後の心不全に対する左室形成手術や虚血性僧帽弁逆流に対する僧帽弁形成手術も行っています。

大動脈瘤

大血管手術数が2004年より増加しました。大動脈解離に対する緊急手術成績も安定し積極的に上行弓部大動脈までの人工血管置換を行っています。破裂例、超高齢者の症例が増加しています。
また、腹部大動脈瘤に対し、皮膚切開10cm程度の低侵襲血管外科手術(MIVS:Minimally Invasive Vascular Surgery)を、日本で最初に行っており、過半数の症例がMIVS手術となっています。今後広く普及させたいと考えています。

ステントグラフト留置術

当院でも1998年より過半数の病客さまに対して大動脈瘤に対する低侵襲治療としてステントグラフト留置術を行ってきました。
ステントグラフト留置術は開胸あるいは開腹といった大がかりな手術操作を必要とせず、太ももの部位の動脈からカテーテルを用いて人工血管を大動脈内に留置して大動脈瘤の破裂を予防する方法です。
開胸、あるいは開腹手術を行わないため病客さまにかかる負担は極めて少なくなり早期退院、早期社会復帰が可能となります。(2007年5月に岡山県では初めてのZenith AAA エンドバスキュラーグラフトを用いての腹部大動脈瘤に対するステントグラフト留置術を施行)

緊急手術に24時間対応し、循環器疾患を1人でも救いたいと考えていることを申し添えさせていただきます。

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